
遠い過去の記憶 その4
雪が降っちゃいましたね。
季節柄、上雪なんでしょうね。
自分の住んでいる地域では20センチ位積もっていて、これは大変だと思い早めに会社に向かったら、
「あ~ら。なんてことねーじゃん。」
穂高は殆ど積もってなくて、良かったやら何やらで。
そうそう。
むかーしの事ですが・・・
その当時「UCC珈琲」で仕事をしていたんですが、確か春近しだったと思います。
その当時はとてもゆっくりとした時間の流れで、男性社員だけで東京で開催されている食品展示会と東京モーターショーを見に行ったりしたんですよ。
自動車2台に分乗して高速をひた走って。(今では考えられませんね)
問題は帰りでした。
行きはとても良い天気だったんですが、帰りは東京都内で既に曇っていて雨でも降るんかいなと言った雲行きでした。
八王子料金所ではすでに通行規制を始めていて、ギリギリ通過したんですが、相模湖あたりでスタックしそうなぐらいの雪が積もっていて、止む無く高速を降りました。
そーです。スパイクタイヤでは無かったんです。(東京に行くのにスパイクタイヤじゃ恥ずかしいと言った訳で前日に履き替えていまして)
ノーマルでツルツル滑るわけです。
一般道を少し走ったところでガソリンスタンドに立ち寄り、給油とチェーンを購入しようともくろんでいたんですが、残念。
チェーンだけ無かった次第で。
もう少し走ったところにスタンドが有って、そこで漸くチェーン購入。
高速に再度上がって松本へひた走る。
しばらくすると「カッカッカッカッ」と大きな音が始まって、脇に止めてみたらチェーンが切れていました。
そこで応急処置でC型の金具で応急処置、またしばらく走ると「カッカッカッカッ」。
また応急処置。
運転者のIにゆっくり走ってとお願いすると、そいつは何を思ったかガンガンとスピードを出してまた切れる。
そんなこんなで八王子料金所で6時半ぐらいだったのが、茅野市までやっとたどり着いたのが午前2時ぐらいだったと思います。
止む無く取引先のホテルにチェックイン。
翌朝早く出て会社にたどり着いたのが10時ぐらいだったでしょうか。
到着するなり支店長が出て来て大目玉。
聞くと、支店長たちの車は下道をひたすら走って帰って来たそうです。
おいらたちにはそう言った視点は無かったなー。と、しきりに反省。
でも、自分には一つだけ良い事が有りました。
それまでは打ち解けずに一人ポツンと仕事をしていたんですが、そのチェーンを率先して直していたのが自分で、それを同乗者4人が見て何か心の距離が縮まった感が有って、それからとっても仲良く仕事が出来る様になりました。私生活でも遊びに行ったりの仲になったり。
あれからもう40年近くなります。
それでも、あの時の友情なんでしょうね。
同期会と称して交流が有ったりして。
人間付き合いって楽しいですね。
