遠い過去の記憶

もう20年ぐらい前の話です。
その時、私は日系人の管理をする派遣会社にいて、日々日系人の働いている会社に出向いてフォローをしていました。
ある日、ちょうど事務所でたぶん事務作業をしていた時です。不意に電話が鳴って、事務方がとったらどうも派遣スタッフの依頼の様でその時の上司が電話で応対をしました。
電話を置いた後上司が日系人の担当に
「二人ほど探してくれ。土日仕事をしたい人がいたら良いんだが。」
と言っています。更に聞き耳を立てていると
「川上村のレタス農家で紹介してほしいんだとよ。」
「朝の7時から夕方まで働ける人を探してよ。」
と、言っています。
日系人の担当は直ぐに二人探して上司に報告しています。
「分かった。じゃあ川上村まで1時間半だから朝5に駐車場で待ち合わせ。俺とお前と日系人の四人で行くからな。日にちは今度の土日。頼むな。」
こんな会話をしていました。
そして明けの月曜日。日系の担当者が疲れた顔をしています。
「土日そんなにハードだったの?」私が声をかけると
「いやぁ。エライ目に合ったんだよ。」
「エッ。どーしたの???」
「上司が時間を聞き違えていたんだ。七時って言ってたよね。でも川上村に付いたら農家の方が『エッ』って顔して『何しに来た??』だってよ。」
「どー言う事??」
「七時じゃなくて一時だったんだって。川上村の収穫はレタスが主だから夜中に取らないと鮮度が落ちちゃうんだって。で、結局その日は農家の方がお茶を入れてくれて、少し話をした後千曲川の源流を見て帰って来たって訳。」
「わぉ。そりゃ疲れるわ。お疲れ様でした。」
こんな過去の思い出です。
発音によっては七時と聞こえますよね。でも電話の音声も聞きづらいし。
まぁ。どちらにしても今では良き思い出。笑い話ですね。