262の原理

2021年04月13日

世の中暖かくなってまいりました。
花も咲き、虫も、そしてツバメも帰ってきました。

足元を見ると蟻がいます。
とても勤勉にせっせと餌を運んでいますね。何とも微笑ましい光景です。
蟻の社会は女王蟻と働きアリで構成されています。そして偶に羽蟻が巣立って行きます。
とても統制のとれた社会ですね。

しかし、イギリスの昆虫学者の見解はちょっと違います。

蟻はとても勤勉な者、まあまあ勤勉な者、そして勤勉なふりをしている者に分かれるそうです。
この割合が2:6:2だそうで、これが上の表題に行きつく訳です。

どういう事かと言うと、
とても勤勉な蟻はとにかく仕事が早くたくさんの餌を探しては巣に持ち帰ります。
まあまあな蟻は勤勉な蟻に比べるとゆっくりですがちゃんと仕事をこなしています。
そして、ふりをしている蟻はと言うと餌を運んでくるようなふりをしたりさぼったりしているそうです。

何か人間にも当てはまるような!?

これが蟻の世界の262の原理と言われるものです。
そしてもう一つ。
この論文を読んで、人間も蟻と同じように3種類に大別できると何方かが言い出したのがこの言葉のもう一つの起源です。

では、このふりをしている蟻に仕事をさせるにはどうすれば良いでしょう??

答えは、とても勤勉な蟻を排除すれば、ふりをしている一部の蟻がまじめに仕事を始めるそうで・・・

逆に、ふりをしている蟻を排除すれば、普通に仕事をしている蟻の一部がふりをする様になるそうで・・・

結局、排除された残りの蟻が2:6:2を構成するようになるそうです。

なんかここも人間の縮図の様で、何とも言えない気分ですね。

頑張って仕事しよーっと。